医療レーザー脱毛器「ヴィーナスヴェロシティ」のスペック・痛み・出力
ヴィーナスヴェロシティ(VENUS VELOCITY)は、カナダ・トロントに本社を置くヴィーナスコンセプト社(VENUS CONCEPT)が製造・開発する医療用レーザー脱毛器です。
VENUS VELOCITYの特徴
VENUS VELOCITYの特徴は熱破壊式・蓄熱式のいずれにも対応しており、一台で二方式のレーザー脱毛が可能となっている点です。
最近では、蓄熱式脱毛の人気が高まりつつありながらも、ヒゲやワキなどでは熱破壊式の方が効果が高いケースも多く、両式ともにニーズがある点を抑えている一台。
熱破壊式としてのニーズはヤグレーザーによる、ヒゲ・VIO・ワキ脱毛等が強く、VENUS VELOCITYはダイオードレーザー素子しか搭載していない為、施術現場での実態としては蓄熱式脱毛機として利用されるケースが多いようです。
脱毛時の痛み
VENUS VELOCITYでの脱毛時の痛みに関しては、他社製造のレーザー脱毛器同等と考えて良いでしょう。
蓄熱式での施術を受ける場合には、痛みはそこまで強くなく、熱さの方が気になると思います。
筆者自身、蓄熱式でVIO脱毛をしていますが、麻酔クリームも笑気麻酔も無しで施術を受けているので、そこまで怯えるほどではないでしょう。
VENUS VELOCITYでは、アプリケーター部に冷却システムが内蔵されている為、痛みを抑える機能が内蔵されている点は加点です。
冷却システムが搭載されているアプリケーター部の温度を毎秒1,000回スキャニングし、温度を一定に保つような設計になっていますので、冷却システムの運用もキッチリ管理されている脱毛器ですね。
また、実際の施術時においては、冷却ジェルを塗布して照射するケースも多いので、痛みは極力軽減されるように工夫されています。
どうしても痛みが気になって脱毛に踏み切れない方には、「笑気麻酔」の用意がある脱毛クリニックがオススメです。
脱毛クリニックにおいては、「麻酔クリーム」「笑気麻酔」の2種類がありますが、レーザー脱毛において痛みよりも熱さの方が強いケースもあり、個人的には「笑気麻酔」の方が断然オススメです。
脱毛効果とレーザー波長
VENUS VELOCITYは、ダイオードレーザー素子を搭載し、800nmのレーザー出力に対応。
パルス幅5-170 msec、フルーエンス最大100J/c㎡と出力は他社レーザー脱毛器と同等となっています。
消費電力は、100V 2400W。
熱破壊式に対応してはいるものの、ダイオードレーザーしか搭載していない為、蓄熱式として利用されるケースが多いのが実情です。
(アレキサンドライトレーザー素子・ヤグレーザー素子は非搭載)
また、クリニック側にとってのメリットの一つとしては、100V電源で稼働できる為、電源工事が不要という点もメリットの一つです。
ハンドピースのカートリッジ部分は3種類用意されており、Large7c㎡・medium 3.5c㎡・small 1.7c㎡となっています。
最大照射エネルギーは小さいカートリッジほど面積あたりの熱エネルギーが高くなります。
導入クリニック
VENUS VELOCITYを導入している医療レーザー脱毛クリニックと言えば、桜川よしえクリニック・東京ヒルズクリニック(銀座院)・WITH BEAUTY CLINIC・Mikako Clinic・ミュゼクリニックなどで導入されています。
※ミュゼクリニックは、ミュゼプラチナムの医療レーザー脱毛版
医療レーザー脱毛業界全体で言えば、VENUS VELOCITYを導入しているクリニックはさほど多くない状況となっています。
スペック表
VENUS VELOCITYのスペックを表にまとめました。
VENUS VELOCITYスペック表 | |
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機種名 | VENUS VELOCITY |
メーカー | VENUS CONCEPT |
メーカー国 | カナダ |
製造国 | イスラエル |
医療機器承認番号 | 不明 |
FDA 510(k) Number | K162765 |
脱毛方式 | 熱破壊式/蓄熱式 |
冷却方式 | コンタクトクーリング |
搭載素子 | ダイオード |
出力波長 | 800nm |
パルス幅 | 5-170ms |
最大出力 (フルーエンス) |
Large:4-20J/c㎡ Medium:4-40J/c㎡ Small:6-100J/c㎡ |
照射面積 | Large:7c㎡ Medium:3.5c㎡ Small:1.7c㎡ |
周波数 | 最大10Hz |
ディスプレイ | 10.4インチ タッチパネル |
本体サイズ | 65x55x110 cm |
重量 | 35kg |
電圧 | 100V |
最大消費電力 | 2,400W |